「なぜ道南の道路はデコボコなのか!?答えはコレ!」(国土交通関係)
2020.03.04
船中八策
函館市内や道南の街々を車で走っているときに思うことがあります。それは「函館・道南の道路は凸凹が多いなぁ」。皆さんもお仕事中やドライブしている際に「本当にデコボコ道路だな」と思われたことがあるのではないでしょうか。一般道はもちろんのこと、函館から七飯や茂辺地に伸びる高規格道路は高速道路のようなものですから、道路の補修をする場合、他の地域では一度アスファルトをはがして大々的に修繕します。しかし8区(函館を中心とした道南地区)においては、穴のあいたところだけを埋めるだけという簡易的な補修工事しか行われていません。旅行や出張で札幌や旭川・釧路の道路を走ったことがある方であれば、道路の違いに気づくのではないでしょうか。
では、なぜ道南の道路はほかの地域と違って簡易補修しかされないのでしょうか?その答えは「道南地区の道路補修予算が確保されていないから」なのです。
この「予算」の問題は、政権与党である自民党と大きな関係があります。実は民主党政権時代に、北海道開発予算を大きく減額された過去があります。「2位じゃダメなんですか?」が流行語にもなった「事業仕分け」に民主党が注力していた頃です。自民党道連はこれまで、民主党政権時代に大きく減額された北海道開発予算を元に戻すべく、毎年予算を増やすことに尽力し、特にこの2年は「国土強靭化の集中期間」と位置づけ一気に開発予算を増額させてきました。
その甲斐もあり、令和元年度の開発予算は前年度比16%増で、6000億円台にまで戻すことができました。しかし総額は増えても、それが直接自治体に配られるわけではなく、各自治体に予算を配分してもらえるように持ち掛ける「議員」の存在があってこそ、その自治体に予算が配分されるのです。
簡単に言ってしまえば「与党の議席がある選挙区は大きく増額され、野党議員しかいない選挙区は予算がつかない」というのが現実なのです。
函館開発建設部の予算総額の伸び率は、10ある北海道内の開発建設部の中でも8番目(下から3番目)であり、総額で10%増にとどまっています。しかも増額の大部分は今金の農地改良事業などで函館開発建設部の予算総額の70%近くを占めており、補修をはじめとした道路に関する予算はわずか0.5%増と、道内でも最低となっています。
予算がないからしっかりとした補修工事ができない…これが、函館や道南の道路がデコボコのままになっている本当の理由なのです。
道南地区は平成12年度から現在まで、19年間のうち2年を除きずっと野党の議員が3名選出されてきました。特にこの2年、8区の野党議員は政府批判に終始しています。批判だけならまだしも、憲法改正や拉致被害者に関する大切な法案を決める場において、妨害ともとれる振る舞いを多々行ってきており、審議がなかなか前に進まないことにもなっています。ちなみに、各地方自治体の予算を決定するのは「政府」です。その政府をことあるごとに批判したり、国会審議の妨害ばかりしていたら、本来付くべき予算もつかなくなってしまうというのも納得頂けることと思います。
私は衆議院議員現職の5年間、一貫して国土交通委員会に所属し、
・縦貫自動車道の大沼公園IC-七飯IC間の未整備区間を着工
・若松埠頭クルーズ船岸壁工事を促進
・臨港道路を完成
・空港道路や木古内までの高規格道路も最終年限を決めて事業を促進
といった、野党議員しかいなかったせいで遅れてしまった道南の社会インフラの整備に取り組み、実績を残してきました。
一部では「民主党議員がやった実績」という話も聞こえてきますが、野党議員がこれだけの予算を確保したり、国土交通省に進言したりするのは不可能なことです。そう、予算を確保するには与党に所属し、国や政府・各省庁とのしっかりとしたパイプを持った議員でなければダメなのです。
道路整備をはじめとした「社会インフラ整備」は道南の活性化には絶対に必要です。これまでの実績をもとに、今後は函館や道南地域の道路整備&補修や、函館空港までの自動車専用道路の早期完成、函館江差道の延伸、海外のクルーズ船の誘致など、多くの方の協力を得ながら私自身の人脈やパイプを使って、道南地区に住む皆様が豊かな暮らしを実感できる街づくりに取り組んでいこうと思っています。しかし、議員バッジのない今の状態では「ちょっと顔の広いただの人」であり、道南地区に予算を持ってくることができないのです。皆様に育てていただき、道南という風土豊かな土地で育まれた私が持っているパワーを発揮できないのです。
世間では「衆議院解散」の声も聞こえ始め、衆議院議員総選挙もそう遠くないのではないかと感じています。次回の選挙で勝利し、再び衆議院議員として皆様のお役に立てるよう、様々な課題に体当たりで臨んでまいります。道南で産まれ、道南で育ち、道南愛に満ち溢れた私・前田一男が、「国会議員の前田一男だからこそできる政治」を執り行える日が来るよう、これからも変わらぬご支持やご支援を宜しくお願い致します。